JKC STANDARD(JKC全犬種標準書弟9版)
原産地 ユーゴスラビア
沿革と用途 ダルメシアンの起源についてはいろいな説があってはっきりしないが、古代ギリシャの彫刻に似た犬があることや、古代エジプトに斑点がよく似た犬がいたことから、数千年の歴史がある犬と思われている。ヨーロッパでは18世紀の中頃からダルメシアンという名で呼ばれてきた。ユーゴスラビアのダルマチア地方に土着していた犬といわれる。イタリアン・ポインターにグレート・デンを配して作られたという説や、インドのベンガル地方のハリアにターキッシュ(トルコ)・ドッグを配して作られたという説もある。多くの土地で見かけられたのは、ジプシーに愛されて遠くまで連れられていったと考えられている。1860年イギリスのショーへ出陣されているが、時代によって斑点の好みがあり、ブラック、レバー、ブルーの三色のダルメシアンに人気が集まったこともある。18世紀のイギリス、19世紀のフランスでは豪華な馬車の護衛犬として宮廷の婦人の人気を得ていた。現在は家庭犬として飼育されている。
一般外貌 丈夫で筋肉たくましく、活発でよく均整のとれたスマートな体形で持久力と速力に富んでいる。堅く短い白色毛に、黒またはレバーブラウン碁石状のはっきりした斑点が全身をおおっている中型犬である。
性格 感覚は鋭く利口で穏和な性質を有する。
頭部 頭部は適度に長く、スカルは平たく、両耳の間はやや広い。ストップはほどよく認められるマズルは長く力強く先細りでなく、唇はスッキリと締まっている。鼻筋は真っ直ぐで、鼻の色は黒色斑のものは黒、レバーブラウンの斑のものはレバーブラウンである。歯は堅く丈夫で、シーザーズ・バイトである。目は中位で丸みを有し、知的な表情をあらわしている。両目はほどよく離れて、目の色は黒色班のものは暗色、レバーブラウンの斑のものは淡色。赤色、銀色は許されるが、好ましくない。目ぶちは黒色斑は黒、レバーブラウンの斑はレバーブラウンである。耳の付け根はやや高く、幅は広くうすく、頭部に接して垂れ、耳の斑点は多いほどよい。
適度に長く美しくアーチしている。のど下にたるみがない。
ボディ キ甲は高く、背が短く力強く、腰は丈夫で筋肉に富み、わずかにアーチする。肩はほどよく傾斜し、胸は深いが広くはない。肋は適度に張っている。
付け根はやや高く、あまり太くなく、先細りになって垂れている。巻いてはいけない。斑点は多いほどよい。
四肢 前肢は真っ直ぐで、骨量に富み、指はアーチして、堅くにぎっている。パッドは厚く弾力性がある。爪は堅く黒色斑のものは黒、または白で、レバーブラウンの斑のものは茶または白である。後肢は筋肉たくましく、足根は低い位置にある。足、パッド、爪は前肢とほぼ同じである。
被毛と毛色 毛質は滑らかな硬毛で、短く密生し、地色は純白、斑には黒とレバーブラウンの二種類がある。斑点は小さく(直径3cm内外)ほぼ均等の丸味があり、斑の色は濃く、沢山あるほどよい。レバーブラウンの斑はレバーブラウンで、他の斑点と混合しない。頭、顔、耳、肢、尾などにある斑点は、ボディにある斑点より小さい。
歩様 非常に自由で、円滑で、強く、歩幅が広く律動的な動きを示す。
サイズ 体高 牡 58cm〜61cm、牝 56cm〜58cm
欠陥 失格 1.陰睾丸
欠点 1.大きすぎる斑点と重なりあった斑点 2.異なった色の斑